様々な意味を持つ「結び」

古来より結びは、日本文化に留まらず、世界においても様々な意味を持つ象徴として親しまれてきました。

それは、どの国にも装飾や実用的な技法にとどまらず、「心と心」をつなぐ、目に見えない絆を形にする文化があるからだと考えます。。

特に神道の世界では、結びは神聖な儀式魔除け浄化の象徴としても重要視されてきました。
結びの形や方法には、それぞれ特別な意味が込められており、日常生活の中でもお守り縁結びとして身近に取り入れられています。

それぞれの結びが持つ意味や背景を知ることで、より一層その価値を感じていただけることでしょう。

1. あわじ結び(Awaji Knot)

縁結び・魔除け・繁栄を象徴する結び。

結び目がしっかりと固定され、ほどけにくいことから、人との縁や関係が強く結ばれるとされています。

ご祝儀袋や水引細工など、古くより日本の伝統的な結びにも多用されている、歴史ある結びです。

2. あいおい結び(Aioi Knot)

夫婦円満・調和・永遠のつながり・循環を象徴する結び。

2本の紐を絡めながら編まれていることから、互いに寄り添い支え合う形を模していると言われています。

「相生(あいおい)」とは、長い年月を共にする木々(夫婦の松など)に由来しており、夫婦円満や良縁を願う際によく使われる、縁起の良い言葉です。

3. かごめ結び(十五角)(Kagome Knot)

魔除け・守護・浄化を象徴する結び。

「籠目(かごめ)」六芒星の形を生み出すことから、古くから魔除けや結界を張るための模様として親しまれてきました。


籠目紋とも言われ、重ねて籠のように編み込むことでより強固な形になり、邪気を払う力が増すとされています。

4. 総角結び(入型)・(人型)
(Agemaki Knot - "Entry Form" "Human Form")


飾り結びでも多く使われる結びで、
締める向きで異なる意味を持つ、面白い特性を持ちます。


神聖な場所への入り口や浄化のシンボルとして
用いられる「入型」と、厄除け・身代わり守り、結界などの意味を持つ「人型」があります。

5.梅結び(Plum Blossom Knot)

忍耐・繁栄・開運・守護を象徴する結び。


厳しい冬を越えて咲く「梅」の強さと美しさを模している結び。

忍耐力や困難を乗り越える力を象徴します。

また、春の訪れを告げる花として、

新たな始まりや繁栄の意味も込められています。

6.二重叶結び(Double Wish Knot)

願望成就・幸福・絆を象徴する結び。

表が「口」、裏が「十」となり、
合わせて「叶」という字を表現します。
これにより、願い事が叶うとされる
縁起の良い結び方です。

二重にすることで、より強い
願望成就のエネルギーを持ちます。


古くよりお守り贈り物に最適な
結びとされており、大切な人との
絆を深める
象徴としても使われています。

7. 吉祥結び(Auspicious Knot)

幸運・繁栄・調和を象徴する結び。

「吉祥」は、物事が順調に進み、幸福繁栄
呼び込むといった意味を持ち、仏教においても
守護加護を意味します。
吉祥天という福徳と美の女神様も存在します。)

調和やバランスを保つ意味もあり、

特に結婚式や新年のお祝いなど、
人生の節目や重要な場面で
使われることが多い結びです。

8. 八重菊結び(Yaegiku Knot)

繁栄・長寿・高貴を象徴する結び。

日本の皇室の紋章にも使われる花である菊は、格式高い象徴として親しまれてきました。


そんな菊に似た結び方で、華やかさがあり、お祝い事にも適している結びです。


八重(重なった形)が「繁栄」を意味し、より強い幸運を引き寄せるとされています。

9. しめ飾り
(Shimekazari - Sacred Rope Decoration)


結界・魔除け・空間の浄化を象徴する装飾。

「しめ縄」の代わりとして、神社の鳥居や祭壇、家の玄関などに飾られる、円をもした結びです。(輪飾りや玉飾り、しめ縄型や稲穂付きなど、様々な種類があります。)

神聖な場所と俗世を区切る役割を持ち、悪い気を寄せ付けない結界の意味を持ちます。

生き物モチーフもこの形が多いです。